ふぁションを追求すると年齢が若くなったりするかも・・・
“かゆいところに手が届く”サービスで、移ろいやすい女心をつかんで……。
不景気でも、思わず財布の紐を緩ませてしまう“時代の空気”教えます。
「ファッション」や「モード」という言葉を聞くなり、デザイナーも消費者も、一斉にイタリアやフランスを思い浮かべる時代は終わった。
世界で活躍する20~30代の若手デザイナーがインスピレーションの源とするのは、生まれ育った街の空気だったり、古き良き伝統だったり。ここ数年、シャネルやケンゾーといった世界的ブランドが注目する国、ロシアについても同じことがいえる。
ロシア経済が大きく成長した2000年代初頭、モード界はロシア市場の潜在性を確信し、ステレオタイプなロシアン・スタイルを次々と打ち出してきた。だが、やがてロシア人相手にロシア趣味を提案しても仕方がないことに気づく。当時のロシア人は西側の文化を渇望していて、なかでも派手でゴージャスなイタリアブランドが憧れの的だったのだ。
代わってロシア文化をモードに取り入れ始めたのが、本国の若手デザイナーたちだ。伝統的な民芸品や
“ソ連モチーフ”にいち早く注目したのはデニス・シマチョフ。土産物店などでおなじみのロシア漆器の柄をiPhoneやポルシェにまで施す大胆なデザインで人気を博し、米国やクウェートにもブティックをオープンさせた。
ヴャチェスラフ・ザイツェフやマクシム・チェルニツォフといった若手デザイナーも、帝政ロシアの貴族ファッションを喚起させるコレクションを発表し、評判を得ている。
なかには、自身のルーツにこだわり、ロシア国外で成功したデザイナーもいる。
ベルギー・ブリュッセル発の新進ブランド「ガールズ・フロム・オムスク」がコンセプトとするのは、“シベリアの女の子”。デザイナー自身はベルギー育ちだが、父親がシベリアのオムスク出身であることから、ロシアのモチーフを積極的に取り入れている。旧ソ連の伝説の歌手ヴィソツキーや、ロシア・アヴァンギャルドを代表する詩人マヤコフスキーをデザインしたTシャツは、ロシア国内はもちろん、欧州でも幅広く支持されている。
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