2011年8月2日火曜日

お金持ちと結婚したいなら…黒やグレーの下着はダメ!

お金持ちになるためにはこんなに努力とお金がいるんだぁ・・・
なんか平凡な生活でいいかもなぁ~!!

★女子にバカ売れ[愛されマニュアル本]のスゴい中身

■“愛されメソッド”を実践してみた!

 お父さん、お母さん。貧しい国の動物園では、食べ物がなくてどうぶつさんが餓死しているというのに、私はお金持ちと結婚しようとしています……。

 事の発端は、SPA!編集部から受けた「愛され本に挑戦せよ!」との指令。手渡された本の前書きには、お金持ちと結婚するのは「あっけに取られるほど簡単」と書かれている。お金持ちと結婚……これさえ読めば、私も憧れのホリエモンと獄中結婚できたりするのだろうか?

 軽い気持ちでページをめくると、「ハーモニーリッチ婚(旦那様との調和のとれた愛ある結婚)」を目指す女性たちの、360度全方位的な意識の高さに驚愕することに。そこで提唱されていたのは、毎日100回「私はお花」と唱え、毎朝5時起きで高級住宅地へウォーキング、コンビニに行くときも着飾り、デートのたびに美容室でヘアセットなど、いかなる状況でも24時間絶え間なく輝きを放つ、蛍光生物のような生きざまだった。

 特に驚かされたのが、10万円の収入のうち5万円を女磨きに費やすというショッキングな財務バランスである。そのうえ家に3万円を入れ、1万円の貯金まで成し遂げているという隙のなさ!

 この本には貧困ガール向け配慮として、節約アドバイスもたくさん紹介されている。要約するとブランド品は高い割にモテに繋がらず無意味。売り払って、そのお金でモテ服を買おうという流れで、ヤフオク攻略法が紹介されるなどやけに具体的。まさか恋愛本で「出品のタイミングでベストなのは金曜日」というお得情報を得るとは。

 これまで努力もなしに「格差社会の犠牲者なので輝き女子になれない」と言い訳ばかりしていた自分が恥ずかしい。ベビーカーを押すときさえ「富、成功、繁栄」と唱え続けていたという、二宮金次郎ばりの蛍雪の功エピソードもあり、思わず涙がにじむ。私も女を磨き、電球より強い輝きをバリバリと放ちたい!

 まずは女子力の強化に取り組むべく、「私はお花」を繰り返す。この呪文には本来、自分に自信をつける効力があるらしいのだけれど、私が試すと、なぜかゲームでゾンビ系モンスターが回復魔法でダメージを受けるがごとく、逆効果。

 続いて、クローゼットの改革。この本によれば、リッチな彼に好かれるためにはパイパン色のキラキラした服を着なければならず、黒やグレーなど邪悪な色の服・下着は撒き塩の上あまねくクローゼットから追放すべきとのこと。

 改めて自分のタンスを見てみると……ドス黒い。特に下着やインナーは着回し重視の結果、悪魔的なほど黒一色になっていた。あわてて、百円ショップで買った下着をすべて切り裂いて破棄し、通販でピンクや白の下着を購入。1万9500円の出費が家計に重くのしかかる。そのうえ、きちんとしたブラを着けたのが久しぶりだったため、うっかり着けっぱなしで寝てしまい、締め付けられて壮絶な悪夢を見る羽目に。

 お金持ちとの結婚を成し遂げるのは並大抵のことではないということはわかった。ハーモニーリッチな女性たちは、笑顔で拘束具のような服に身を包み、不平を言わず、全力で他人に奉仕している本当に女神様のような人々だ。しかも、華やかで、細やかな配慮が行き渡り、お金の管理も得意。一人で広報部と総務部と経理部を兼務しているような存在で、なんなら自力でもリッチになれそうな勢い……。私もいつか遠い未来には、そんな女性になりたい! 現世ではちょっと無理そうなのが残念であるが。

【試したのはこの本】「お金持ちと結婚するための75日間プログラム 億万長者マダムの秘伝レッスン」

NY留学から帰国後に結婚。インターナショナルビジネスを手掛ける企業の日本代表兼副社長に就任。子育てを楽しみながら就任当初より収益を大幅に増加させたという著者が、小学生の頃から研究し実践してきた、「お金も愛も豊かに溢れる結婚」のための実践プログラム。「愛されリッチファッション」から、「お金持ちになるお金の使い方」、将来、お金持ちになる「金の卵」の男性の見分け方まで詳述。(芦澤多美・マガジンハウス)

■安全ちゃん ブログ『安全ちゃんオルグ日記』で、全世界の貧困ガールの蜂起を呼びかける話題のブロガー。現在、雑誌『GINZA』、『dailyVitamines』などで連載中。 http://www.hatena.ne.jp/anzenchan/ ツイッター@anzenchan

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